前へ 空素沼神社
からすぬまじんじゃ

〒011-0937 秋田市寺内高野2-17

龜井 宥三

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高龗神(たかおかみのかみ)

8月23日



 創立年月日上詳なれども、当社は空素沼の南岸高所にある。

 沼はもと狼ヶ沢といって、小沢と田地とがあったが、元禄元年7月23日一夜にして漫々たる大沼となり、水清く沼面透徹深さ測り知られず、老杉古松四周深遠幽遂の神秘境にして里人深く畏敬、敢えて近づく者もなかった。

 藩主佐竹義和公の時秋田地方に大旱魃あり、藩主憂い補陀寺の徳善、赤田の是山、天徳寺の義産に雨乞を請わさせたところ、忽ち霊験あり、沼側に一祠を創建、龍神を祀った。

 これが当社の起源である。

 万延年中、河辺郡大山村勢覚寺の和尚、藩主の請により当社に祈請霊験を得、藩主大いに賀して勢覚寺の寺号を賜ると伝え聞く者、益々霊験の顕著なのに驚き、崇敬愈々深いものがあった。

 又曰く狼ヶ沢即ち大神ヶ沢であって天然神を祀り、その起源極めて古く高泉神に起源を求むるものもある。

 近年大曲仙北地方民の信仰篤く講社の結成多数、社殿の増改築を行い、春秋の講社祭には殊に参拝者が多い。


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