前へ | 熊野神社 くまのじんじゃ |
上古熊野大権現と称し、人皇第73代堀河天皇の御宇、寛治4年2月紀伊国熊野本宮より勧請し、堂宇を建立、6月4日を以て遷宮を執り行い、毎年6月8日を例祭日と定め、長岡村の鎮守と崇め、代々祭祀を怠らず、遠近の崇敬殊に篤いものがあった。
この地は数百尺の高地であって、古木繁茂し又一条の滝があり、汚濁煩悩の垢を洗う誠にこれ鎖国安民の霊地である。 その後年久しくして長岡村は家数30余軒を数え、村中長久安全の為宮々堂々を相建てて別当を置く。 毎年6月8日祭礼来鎮守熊野権現は薬師阿弥陀観音三堂別々にして、寛保2壬戌年6月観音堂建替の協議となり、7月18日より敷地鍬立を行ったところ、同29日九つ時、敷地の真中3尺程底より弥陀の尊像出現す。 同日同時5尺程相離し、東の方より薬師の御尊像出現、敷地普請今少々になり、前の右方の古木を伐り大木の根故2日人足相掛っていたところ、29日八つ時右の木の下より観音像出現都合三尊出現に相成り、誠に尊き次第であると本社に安置せられる。 年々祭礼怠らず老若参詣賑々しく、村中安泰である。 |
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