神社ではどんなことをしているのかな?

・神社の祭事(じんじゃのさいじ)
神社では1年をつうじていろいろなお祭りが行なわれています。これを祭事(さいじ)といいます。

すべての祭事は神主(かんぬし)さんがとり行います。
まずお祓(はらい)をして身を清め、次に神様のお食事である神饌(しんせん)をおそなえしておもてなしをします。
次に神主さんが祝詞(のりと)を読み上げ、願いごとや感謝の気持ちを神様にお伝えします。
最後に祈りをこめた玉串(たまぐし)をささげておがみます。

※玉串とは榊(さかき)などの小枝に紙垂(しで)をつけたもの


・毎年おこなわれている祭事
神社の祭事のなかで特に大切な「例祭」(れいさい)は、神社の建てられた日や神様にご縁(えん)のある日に行なわれます。

みんなの住んでいる町の発展や、みんながゆたかで幸せなくらしができるようにお願いします。
ほかにも農作物の豊作や産業の発展を祈る祈年祭(きねんさい)や、収穫を感謝する新嘗祭(にいなめさい)などがあります。

チェック 神様はみんなの住んでいる地域をいつも守ってくれています。地域の守り神のことを氏神様(うじがみさま)ともいいます。これからも神社を大切にしていきましょうね。


・個人の祈願をする祭事(ご祈祷)
みなさんは小さい時、着物をきて神社で七五三のご祈祷(きとう)をうけたことはありますか?
昔から日本人は、初宮参り(はつみやまいり)、七五三、厄年(やくどし)、結婚式など人生の節目を迎えた時には、神社でご祈祷をうけて幸せを願ってきました。

また合格祈願(ごうかくきがん)や必勝祈願(ひっしょうきがん)、交通安全祈願(こうつうあんぜんきがん)などのご祈祷をうけたことがある人もいるでしょう。
こまったことや不安なことがおきた時も、神社でご祈祷をうけて神さまのおちからをいただき、願いがかなうよう努力してきました。

そして忘れてならないことは、お願いごとをしたら神様への感謝の気持ちをもってお礼まいりをすることです。


・御神輿(おみこし)
例祭(れいさい)のときにでるお神輿は、神様の乗り物のことです。車輪のついた山車(だし)もあります。

お神輿の多くは社殿の形をしていて、屋根には鳳凰(ほうおう)という鳥や宝珠(ほうぎょく)がかざられています。

町内のみんなで神様のお乗りになったお神輿をかつぎ、いせいよく地域をねり歩きます。みんなが協力して祭りをおこなうことで、人々はつながりを深め、神さまの大きなご加護(かご)を間近に感じて、お祈りすることができるのです。

チェック お神輿をかつぐときの「わっしょい、わっしょい」というかけ声は、「和を背負(しょ)う」からきているという説もあります。


・雅楽(ががく)
みなさんも一度は雅楽の音色をきいたことがあるでしょう。祭事のときには楽器を使って演奏したり、お面や衣装をつけて神楽(かぐら)を舞ったりします。神様によろこんでいただくために神社の祭事にはかかせない音楽なのです。

チェック この雅楽から生まれた言葉が、私たちの日常生活でたくさん使われています。
たとえば、みんなで歌うときなどに、調子(ちょうし)をそろえるためリーダーとなる人が「音頭(おんど)をとる」といいます。
雅楽ではそれぞれの楽器のリーダーを『音頭(おんどう)』といい、これに由来(ゆらい)しています。