前へ | 月山神社 がっさんじんじゃ |
標高639メートルの月山山頂に、笹子郷の古い歴史と信仰を集めている月山神社がある。
祭神は月夜見命習合して阿弥陀如来その木像一体が安置されている。 この木像は延宝5年この年矢嶋藩領内には年貢増石をめぐって農民と藩との間に激しい対立が発生した年である。 その主謀者の一人和光院その父親大性院が龍源寺の住職の助成を得て、何の念願あって仏像を刻ませたのかはさだかでない。 寛永11年に俳額が奉納されている。 笹子地区の総鎮守ともいうべき同社の社殿は住宅地に位置しており、御神体の木像は武士の形を呈している。 延宝6年の作りである。 一連の神社合併により明治43、4年に小社30社が合社され笹子の産土社の性格を持つ。 祭典は月夜見命14社を祀る。 主祭神である月夜見命については月夜見すなわち月齢による暦を意味する。 昔は陰暦により農作業を進めたことから、日より月の方が深い関係にあり、農事をつかさどる旧暦の8月に笹子地区を挙げて八朔の祭りが盛大に行われ、特に奉納される長持はいまなお続けられている。 |
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