元和年中子孫十兵衛伊勢参宮のとき郷中安全の願意をもって伊勢国朝隈嶽　虚空蔵菩薩の御分体を奉戴合祀し朝熊山虚空蔵と称えたが、神社は村里から1里余の高山で参詣の不便から現在地に奉遷、藩主代々の崇敬社となり、寛政2年6月、田200刈の貢米を祭祀料に供進され、大額面、神鏡絹綾御紋章付幕、鉄瓶、御盃等奉納。

　明治初年朝熊神社と改称、村社に列せられたが社格廃止とともに無格社となる。

　明治24年社殿再建、同12年本殿新築、大正5年幣殿新築、大正14年、同15年本殿・拝殿屋根亜鉛鉄板葺替、昭和3年11月13日村社に列せられ同4年2月1日神饌幣帛料供進神社に指定。