前へ 山神社
さんじんじゃ
通称:出戸山神社

〒016-0852 能代市字出戸57-3

佐藤 修一

0185-52-7962


大山祇神(おおやまづみのかみ)
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
少名彦神(すくなひこなのかみ)

7月26日



 年代はさだかではないが山形県庄内地方大饑饉の際、数十の民ども家族を引連れ、船で出戸海岸に漂泊した。

 付近の原野で一面の山百合が花盛りでみごとなのを喜び、即ち同地に上り、或は百合を掘り食い、漸く饑餓を凌ぎ、これより長く同地に居住することになった。

 当時本社地内は、樹木些か繁茂していたが、この他は悉く砂原で、風天の際は砂石飛散し、到底居住できないため、本社の東方今の出戸谷地という処に転居し、漸く飛砂を防ぎ、それより砂留山の高陵に一の社宇を建立し山神を祈念したのである。

 それより一層松樹を播植し、現今の居住の聚落に移し、又右飛散した砂石が吹き積って稜をなすに至った。

 一村ができたのは、今の坊ヶ崎地区であって、即ち出戸村の分離した住民であった。

 従って今なお両村共当社の崇敬者となっている。

 社殿の下に市営火葬場が設けられ、北西の風の際は臭風社殿を覆い、御神威を汚す恐れがあるので、昭和13年5月12日今の地に移転改築をし現在に至っている。


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