前へ | 駒場神社 こまばじんじゃ 通称:羽黒さん |
黒田 正明
もと羽黒山大権現と称え、社記および古伝承によれば、崇峻天皇の皇子能除太子がこの地に開基したのが始めとされる。
養老年間創建にして、羽黒山大神を祀り御社頭いよいよ繁栄した旨伝わっている。 亦、古記録及び当地のいい伝えは、当社は庄内羽黒山の本宮の地であるとし、しかも両社の関係浅からずと思われる痕跡も数多いのである。 即ち、天正年間、近衛少将出羽守最上義晃の盛威がこの地に及び、当社神具祭具の悉くを庄内手向山に移し奉ったとのこと。 以来、衰微の一途をたどるも、一郷の総鎮守として農耕、安産、子育ての御神徳は近在の篤い信仰を集め、特殊神事である酉年の御開帳祭には遠く雄勝・平鹿方面からも多数の崇敬者が詣で社頭市をなしたといわれる。 明治5年村社に列せられ、大正5年、稲荷堂諏訪神社及び柳持豊受神社の2社を合祀し、駒場神社と改称した。 社殿は延宝5年4月造営であるが逐次修復を重ね現在に至っている。 |
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