前へ | 金峯神社 きんぽうじんじゃ 通称:蔵王権現 |
上古蔵王権現と称し、草創は白鳳9年といわれ、当時は諸国に病に当って死ぬ人が多かった。
時に役の小角行者勅を奉じて悪疫退散の為諸国を廻り、当山に至り、見ると一つの滝がある。 これ誠に霊地である。 大和国吉野より蔵王権現を安鎮しようと暫時の間観想を成し給うたところ、不思議なるかな虚空に紫雲あらわれ、その中から金色の光明を放っている。 これによって小角その光の下に至り、伏して明王尊を下し、一刀三礼して三日三夜かかり彫刻は成就し堂宇を建立する。 大和国吉野より蔵王大権現を勧進して薬師密法大護摩を修し、神呪秘法を尽して祈誓したところ、天下亦息災となる。 よって天下第四の鎮護霊場となす。 合殿鳥海神社は上古立木観音と称す、斎衡3年鳥海山に悪鬼住み往来の諸人を害す。 時に慈覚大師勅を奉じて当所に至り、蔵王大権現の前に清浄なる地荘檀行をなし、護摩密法を修業すれば、天地震動山破裂して悪鬼を退治し給う。 此地は実に鎖国安民の霊場に過ぎたる所と、一丈六尺の立木観音を自作なされ、蔵王大権現に安置せられる。 又閻浮提を設け陵王納曽利の御面を彫刻し、獅子頭を作り舞楽を奉す。 今尚その恒例格式により舞楽を奉す。 その舞楽を延年チョウクライロ舞と言うのである。 |
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